「テレビの音量が大きいと言われる。」
「最近、人の話を聞き直すことが増えた。」
年々、耳が遠く感じるという方も多いでしょう。
今回は、耳が遠くなる原因について調べてみました。
「なぜ、耳が遠くなのるか。」
耳が遠くなる原因とは?
さっそく、みていきます。
耳が遠くなる原因は?
耳が遠くなる原因は、音の振動をキャッチする「有毛(ゆうもう)細胞」の消耗だと言われています。
「有毛細胞」は内耳の「蝸牛(かぎゅう)」という、かたつむりのような螺旋(らせん)状をした器官にあります。
この有毛細胞が、音の振動を捉えた後、電気信号に変えて脳に伝達をします。
その結果、私たちは音を認識することになります。
しかし、この「有毛細胞」が、傷ついたり、消耗してしまうと音が聞こえにくくなります。
一般的に、加齢や騒音などで消耗しやすく、一度傷ついてしまうと元に戻りにくいと言われています。
特に、騒音は注意が必要です。
WHOの基準によると、『80デシベルを週に40時間を超えて聞く』と、難聴になる危険性が高いと発表しています。
つまり、大きな音量を長時間で聞くと危険とされます。
ヘッドホンなどで音楽を聞く時は、適度に耳を休ませましょう。
- 具体的にどんな音が騒音になるの?
-
『80デシベル以上』の音です。
例えば、次のようなケースが『80デシベルを超える』可能性があります。
- 近くで横切る救急車のサイレン
- 大音量のヘッドホンやイヤホン
- カラオケやパチンコ店内
- 麻雀牌をかき混ぜる音など
ちなみにデシベルの目安は
- 無音で0デシベル。
- ささやき声で30デシベル
- 静かな図書館で40デシベル
- テレビの控えめ音量で60デシベル
という感じ
距離によっても大きく異なるので、目安になります。
難聴は治る?治らない?
難聴には治る可能性が低いものと、高いものがあります。
まず、治る可能性が低いものは「感音性難聴」です。
特徴として、高音が聞き取りにくくなります。
「感音性難聴」は、内耳や、その奥の神経などの障害による場合が多いです。例えば、蝸牛(かぎゅう)や、『有毛細胞』にあたります。
これらは、とても複雑な構造をしています。
なので、もしその部分が壊れてるとわかっても、修復するのは極めて難しいと言われています。
『老人性難聴』も、この「感音性難聴」にあたります。
一方、治る可能性が高いのは、「伝音性難聴」です。
特徴としては、低い音から聞き取りにくくなります。
外耳や、中耳、つまり耳の外側による障害が主な原因です。
これらは、内側の内耳などとは異なり、比較的に単純な構造をしています。
そのため、投薬や手術によって回復する可能性が高いと言われています。
補聴器の使用で聴力が回復することも十分あります。
なので「難聴は治らない」と、決めつけないようにしましょう。
自分で判断せず、適切な治療が必要になりますね。
耳が遠いと認知症リスクが高まる
耳が遠いと、認知症のリスクが高まる傾向にあります。
なぜなら、音という電気信号が少ないと、脳への刺激も少ないからです。
一般的にも難聴者が、認知症を引き起こす確率が高いとされています。
重度になるほど、認知症リスクは高くなります、
中度難聴だと3倍に、重度難聴だと5倍になる結果が出ています。
さらには、「うつ」や「不眠症」、「体調不良」などが起こる事例もあります。
難聴は、単に耳が遠くなるだけではありません
耳が遠くなる生活習慣
耳が遠くなるのは、生活習慣にも影響してきます。
難聴と関係性がある生活習慣
- タバコを吸う
- 運動をあまりしない。
- 塩分やコレステロールの多い食生活
- 大きな音でテレビや音楽を聞く
- ストレスを貯める
上記の5項目に多くあてはまるようであれば、生活習慣の見直されてはどうでしょうか?
難聴になると、なかなか治りにくいのが現状です。
さらに難聴は認知症のリスクも高まります。
多くあてはまった人は、早めの段階で、生活習慣を見直していきましょう。
日頃のテレビの音量を小さくすることも大事です。
まとめ
耳が遠くなるのは、「有毛細胞」の消耗が主な原因。
そしてなにより、生活習慣が関係してきます。
難聴と認知症は関係があるので、日頃からの予防を意識して下さい。
音楽や、テレビは適切な音量で聴くように心がけましょう。
長時間のイヤホンの使用なども注意してくださいね。