「音量を下げても聞こえやすいんです!」
高齢者向けスピーカーとして知らるミライスピーカー。
難聴の方や高齢者に役立つ商品として、金融機関やデパートといった公共の施設で設置数も増えてきました。
CMでも放送され、「聞こえやすい!」と今注目を集めているスピーカーでしょう。
聞こえやすいのはなぜ?どういった仕組みなのか?
気になるミライスピーカーの仕組み原理を見ていきましょう。
類似品があるかどうかも調べてみました。
ミライスピーカーの仕組みと原理。普通のスピーカーとどう違う?
一般的な、スピーカーは「コーン型」と言って、音を出すコーン(振動版)が円錐状になっています。
対して、ミライスピーカーの振動版は、「曲面」。
振動版を曲面にすることによって、広範囲で劣らないクリアな音がでます。
スピーカーの振動板を湾曲させた曲面形状によって、放出された音がエネルギーを失わず、遠くまではっきり聴こえる、という仕組みです。
テレビ番組「バラいろダンディ」で特集された時の映像です。
50秒くらいのところで、オルゴールの音が増幅されているのを聴いて頂くと「おお~!」という感じになりますね
曲面サウンドという独自の特許技術
「オーディオスピーカーよりも蓄音機の音の方が高齢者には聴きやすい」という発見に基づいて、蓄音機のラッパ部分の局面を参考に生まれた技術とされています。
蓄音機のラッパの部分が曲線になっていますよね。振動版を湾曲させることによって、音質が変わります。
「高い音域」が広範囲に行き届きやすいというデータが確認されました。
こうした最新技術を利用した「ミライスピーカー」は、「音のバリアフリー」に寄与するものとして、各業界で注目が集まっています。
ミライスピーカーの難聴者による試験では、約8割の人が聴こえやすいとの回答。
多くの方、聞こえやすさ実感しているんですね。
簡単に言うと、聴こえやすいと特許技術が関係しています。
ミライスピーカーの特許について調べると、確かに特許技術として公開がされました。
詳しく見たい方はコチラ。(参照:【特許庁】特許情報プラットフォーム)
オーディオ業界でも激震が走る発見となっていて、曲面サウンドにする事により音が広がり難聴の方にも聴こえやすくなるという事象を説明できる人間は全世界で誰もいない状態です。
ミライスピーカーの技術者の方は坂本さんという方で、オーディオメーカー「JVCケンウッド」にてスピーカー専門に開発をされていた方です。
元々は高音質を追求されていた方でスピーカーの知識も非常に豊富な方が定年で退職された後、新たな挑戦としてシニアベンチャー企業「サウンドファン社」で開発を手掛けたのがこちらのミライスピーカー ホームとなっています。
「ケンウッドに坂本あり」と言われていて、特許も300以上取得されているすごい技術者が作られているので、唯一無二のスピーカーになっているんですね!
補聴器や集音器との違い
「ミライスピーカー」は、テレビ等の音を聴こえやすくするスピーカーです。
補聴器や集音器とはどのように違うのでしょうか。
補聴器や集音器は、一般的な円錐型のスピーカーを採用しており、小さい音や聴こえにくい周波数を拾い、音量を上げる仕組み。
対して、ミライスピーカーは補聴器や集音器と違って「音の形」に注目した機器なのです。単に音を大きくするのではなく、聴こえやすい状態にして音を放出しています。
そのためスピーカーからの距離が遠くなっても聴こえやすさが変わらない、という大きなメリットがあります。
サウンドバーとは違います!どう違う?
同様に、テレビと接続して利用するサウンドバーとの違いです。
サウンドバーは、そうしたテレビの音質を補い、音を大きくクリアにするオーディオ機器です。「ミライスピーカー」は、迫力のある音を出すためのものではなく、難聴の方にも聴こえやすいような音を出すものです。
特徴 | メリット | |
サウンドバー | 四方、立体的な音響効果 | 迫力、臨場感がある |
ミライスピーカー | 曲面サウンド搭載 | 音量上げず、聴こえやすい |
テレビ | 薄型化 | 場所をとらない |
テレビが薄型になるにつれて、スピーカーとして使える部分も薄型に。
迫力のあるサウンドバーは、高齢者より、若い世代に人気があります。
ミライスピーカーの類似品は?
ミライスピーカーの類似品はあるのでしょうか。
より安くて、高齢者向きのスピーカーがあればなおいいですよね。。
よく「お手元スピーカー」が類似品という記事をよく見ますが、私はそうではないと思います。
お手元スピーカーは、音を聴こえやすくするというよりは、近くに置いて聴こえやすくするといったスピーカーではないでしょうか。
なので、音の聞こえに関して性質が違うでしょう。
さらに類似品がないか探してみました。
音量を下げて、聞こえやすい音にするスピーカーがあるのか。
探した結果、comuoon(コミューン)というものがありました。
こちらは、「快適な聴こえ」をサポートすると、うたっています。
特許も取得しており、大きな音ではなく聴こえやすい音に変換するというスピーカーになります。
ミライスピーカーと同様、高齢者向けのスピーカーと言えるでしょう。
「蜂の巣状」の振動板を搭載しており、特に人の声が聴き取りやすくなるようです。
特徴 | 値段 | |
コミューン(comuoon) | 蜂の巣状・レンタル可 | 91,520円~ |
値段は高いですが、ミライスピーカーの類似品と言えます。
レンタルも可能です、気になる方は試してみてもいいかもしれません。
(私は使用したことはありません、よく質問がくるので。)
【ミライスピーカー】ふるさとの納税で利用できる?
ふるさと納税の返礼品で利用できるか調べました。
結論から言うと、ミライスピーカーはふるさと納税の取り扱いはありませんでした。
先ほど紹介したコミューンはありました。(さとふるにて)
さとふるでの寄付金額は74万7000円。【コミューン】
すごい金額!
>>参照:さとふる(ふるさと納税サイト)
【売れている世代は?】40歳~60歳の購入者が8割。
ミライスピーカーの利用者は高齢者や難聴者。
ただ、実際に購入されている方の8割が40代~60代なんです。
つまり高齢者ご自身よりも、若い世代から。
不安を感じるご家族が贈り物として購入するのが多い。
「近所に迷惑をかけたくない」
「親の耳の負担を少なくしたい」
と、さまざな理由。
高齢者でなく、その家族にも支持をされているスピーカー。
購入を検討している方はまずは使ってみて効果を試してみるのをおすすめします。
高齢化社会でさらに注目が高まる商品と言えるでしょう。
こちらの記事でミライスピーカーを実際に使用したレビューを書いてます。